鍼を打った時に「ズン」と響くあれって何?無いとダメなの?
鍼治療受けると鍼を打って鍼を奥に入れていくと「ズン」と響く感じがします。
響かないと物足りない!と、言った感じで好きな方もいれば苦手な方もいらっしゃいます。
あの響き感ってのは
無いと効果がない? or 無くても効果がある?
名古屋市名東区上社にあるフラット鍼灸院の院長山田が簡単に解説していきます!
気になる方はぜひ最後まで読んでみてください。
鍼治療における「響き」のメカニズムについて
鍼治療における「響き」のメカニズムは、主に神経系、筋肉、血流、そして中枢神経の反応に基づいています。
難しそうな内容ですが、それぞれを簡単に解説しますね。
神経の刺激
鍼が皮膚や筋肉に刺さると、感覚神経が反応します。
この刺激が脳や脊髄に伝わり、痛みを軽減したりリラックスを促す効果を生みます。
- Aδ繊維やC繊維:痛みや鈍い感覚を伝える細い神経。
- Aβ繊維:圧や振動を感知する太い神経。
これらの神経が刺激を受けることで、局所的な感覚(鈍痛、重さなど)として「響き」を感じます。
筋肉や筋膜の反応
鍼が筋肉の緊張している部分(トリガーポイントなど)に当たると、筋肉が軽く収縮したり、緩んだりします。
この反応が「ずんとした重い感覚」や「ジワーッと広がる感覚」として感じられます。
筋膜が緩和すると周辺組織がリラックスして、緩みがひろがるような感覚を感じることがあります。
血流の促進
鍼刺激によって周囲の毛細血管が拡張し、血流が改善されます。
この血流の変化が、温かみや軽い圧迫感として「響き」を感じる原因の一つです。
中枢神経が反応して脳内物質が分泌
鍼刺激によって中枢神経系が刺激され、エンドルフィン(鎮痛物質)やセロトニン(リラックス物質)といった脳内物質の分泌を促します。
次の分泌される脳内物質
- エンドルフィン:体内の鎮痛物質。痛みを和らげる効果があります。
- セロトニン:リラックスや幸福感に関与する神経伝達物質。
これにより、身体が自然に調整され、「響き」を心地よいものとして感じることがあります。
響きが無いと効果がないの?
鍼治療で針が刺さった時に感じるズーンとする独特の感覚。
響くと効果があって、響かないと効果が無い、どっち?という点、気になるところだと思います。
結論から言えば、ズーンという響きはあっても無くても効果はあります!なので無理して耐える必要はありません。
ただ鍼治療の得意とするのが深い部分の筋肉を直接刺激できるというところ。深い部分の筋肉を刺激するとなるとどうしても「響き」が生じてしまいます。
が、その響きの好き嫌いや、どのくらいまでなら心地よく受けれるかお伝えください。響きの調節こそ鍼灸師の先生の腕の見せ所です。
個人的には緩くでも響いた方が筋肉の緊張は緩み、また自律神経のバランスも整うと考えています。
当店では施術の前に響く鍼が好きかどうか、好きな場合はどのくらいの強さ、苦手な場合はどのくらいの響き感までなら大丈夫か、受け入れられるか
しっかり確認しながら施術を行っていますのでご安心ください。
まとめ
「響き」とは、鍼が神経や筋肉、血流、中枢神経に働きかけた結果として起こる複合的な反応です。
響きの強さや感じ方には個人差があります。治療の効果を必ずしも左右するものではありません。
気軽にご相談ください。