アトピー性皮膚炎
ご家族やお友達など身近な方に肌のかゆみや痛みで苦しんでいる姿を見かけると心配な気持ちになりますよね。
虫刺されのように一時的なかゆみであれば短期間で良くなりますが、長期にわたって続く「アトピー性皮膚炎」で悩まれている方はかゆみや痛みで寝れないほどの苦しみです。
幼少期に発症し、成長とともに改善していくことが多い疾患ですが、大人になって不規則な生活やストレスなど様々な原因で起こる場合もあります。
そんな大人になってからも残るアトピー性皮膚炎ですが、鍼灸治療だけで改善は難しいものの、鍼灸治療は症状を改善させるサポートにはとても有効です。
アトピー性皮膚炎で悩んでいる、という方で鍼灸治療で症状の改善を目指したい、とお考えの方は最後まで読んで参考にしていただけたら幸いです。
アトピー性皮膚炎の症状
アトピー性皮膚炎は慢性の湿疹で強いかゆみを伴うアレルギー反応です。
長期間にわたって増悪、緩解を繰り返し、顔や、手首、足首、肘などの関節部分に左右対称に現れます。
乳児期は湿潤性のものが多く、成長とともに乾燥性、思春期、成人期には全身、顔、胸背部などに紅斑(赤く小さな炎症)、丘疹(小さく盛り上がった状態)といった症状がみられます。
アトピー性皮膚炎が発症する原因
アトピー性皮膚炎は、アレルギー疾患の一つです。
発症する原因は明確になっていませんが、
- 遺伝
- 環境や環境の変化
- 食べ物
- 精神的なストレス
などが要因となって反応が現れるといわれています。
アレルギー疾患は多くが自分を守ろうとする免疫機能の過剰反応です。
身近にアトピー性皮膚炎で悩んでいる、悩んでいたご家族がいる方はご自身に症状が出た時には遺伝だから仕方がない、とあきらめてしまうかもしれません。
でも、アレルギー反応を増悪させる要因を少なくする、抑えることは可能です。それによってアトピー性皮膚炎の症状を緩和させることも可能になります。
アトピー性皮膚炎の治療について
アトピー性皮膚炎の治療にはステロイドが一般的に使われます。ステロイドは炎症を抑え、かゆみや炎症を軽減する効果があります。
ステロイド外用薬(塗り薬)は緩いものから強いものまで強度が5段階あります。そのため用法と容量を正しく守って使用する必要があります。
ステロイドは副作用を引き起こす可能性があり、悪いものだ!という誤った情報に注意
医師からの指示に沿わない使用法や、使用を自己判断で中止した、といった場合に副作用が生じる場合があります。
ステロイドの使用法は肌の状態(肌の薄さなど)によって異なります。
信頼のおける皮膚科医の指示に従い、ステロイドを使用する際は適切な量と期間を守ることが重要です。
自分で取り組むセルフケア
アトピー性皮膚炎はお肌の乾燥、そして強いかゆみが辛く搔きむしってしまい、炎症がおこり、さらにかゆくなるというループに陥ってしまうのが最も辛い悩み。
お肌の乾燥を保湿クリームなどを塗布することで予防できると報告されています。
お風呂上り、手洗いをした後などできるだけ早くに保湿クリームを塗布するように心がけましょう。
あわせて、腸に負担をかけるような偏った食生活はアトピー性皮膚炎の症状を増悪させると言われています。
できるだけ腸に優しい食生活をするのもセルフケアとして重要な点です。
フラット鍼灸院でのアトピー性皮膚炎の治療
フラット鍼灸院ではアトピー性皮膚炎を治すための鍼灸治療、というよりはアトピー性皮膚炎の症状を増悪させていると考えられる症状の治療を行います。
アトピー性皮膚炎が起こっていると
- 仕事による肉体的な疲労をため込んでいる
- ストレスを溜め込んでいる
- 暴飲暴食気味
- 腸内環境が乱れている
といった状況にある方がとても多いです。
まずは上記の症状を改善し、生活と食生活の乱れを正すことで内臓へのストレスも緩和します。
首のこりや、肩こり、頭痛に慢性的な腰痛などの症状がある方は肉体的な疲労をかなりため込んでいる可能性があるので注意が必要です。
セルフ灸で循環改善も
腸内の乱れが改善すると自律神経の乱れも整います。結果的に身体全体の調子も快方に向かいます。
腸の活動を改善させる方法としてフラット鍼灸院では自分で自分にすえるセルフ灸をおすすめしています。
せんねん灸を使った簡単にできる火傷しにくいお灸を毎朝足に行うことで循環が良くなり、ストレスの緩和にも役立ってくれます。
お灸教室も不定期ではありますが開催しています。
最終的に自律神経にアプローチしてくれる鍼灸治療がアトピー性皮膚炎の症状の改善に働ていくれます。
日頃の疲れをとりながら、精神的なストレスを解消し、食生活を見直して生活リズムを整える!
つらくて悩んでいる、という方は気軽にご相談ください。